ワクチンが供給不足になってしまったので、初回接種の小6・中1の方はお待ちください。ご理解のほどお願いします。(2025/3/31で終了するキャッチアップ世代を優先します)
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)が長らく中断していましたが、中断に至った接種後の様々な身体反応に関しては因果関係がないという見解が出ましたので、当院では2020年10月から再開しています。そう言われてもご不安はあるかと思います。接種後の身体反応はどうなの?ホントに大丈夫なの?そもそもHPV(ヒトパピローマウイルス)って何なの?ワクチンにはいくつか種類があるみたいだけど何が違うの?男の子も接種できるの?などなどのギモンに対するお答えは下記HPでわかりやすく書かれておりますので、ぜひご一読ください。(ここで私が説明するより下記のHPを読んでいただいた方がわかりやすく、正しい情報が書かれています。ネット情報は ”ん?” と思うものもありますが、これはきちんと書かれているので信用してくださいね♪)
ワクチンですが、2023.4月からシルガード9という、今までのワクチンよりもウイルスの種類を広くカバーしたワクチンが公費で接種できるようになりました。海外ではこれがスタンダードです。これから接種をする方はもちろん、いままで2価(サーバリックス)や4価(ガーダシル)を接種していた方も、残りの回数はシルガード9での接種をお勧めします。
また、キャッチアップ世代の方の接種も行っています。予約はネットで出来ます。診察券番号がご不明の場合は新患登録をすると番号が発行されますので、その番号で予約をすることが可能です。
キャッチアップ制度は令和7年3月31日で終了します。ワクチンは3回接種する必要がありますが、3回終了するのに最短でも4か月かかります。従って令和6年11月中に1回目を終わらせないと間に合わなくなってしまいます。制度終了後自費で接種することは可能ですが、3回で10万円ほどかかります。ワクチンはとても高価なものなのです。
ヒトパピローマウイルスは誰でも感染しうるウイルスだからこそ予防が大切です。(20歳過ぎたらがん検診も忘れずに!)海外では日本よりも接種率と検診の受診率が高いので(しかも男子にも公費接種が行われています)子宮頸がんが減ってきています。
子宮頚がんは若い女性のがんと言われ、20-30代で発症します。がんになると子宮摘出などの治療が必要になるため【マザーキラー】と呼ばれています。ワクチンをしておけばよかったと後悔することがないようにしてほしいのです。
男子のワクチン接種についてはご希望であれば有料ですが行いますのでお電話ください。
最後に・・・
個人的な話はどうかと思いつつ、ワクチンの必要性を書かせていただきますね。私は10年くらい前の子宮がん検診で引っ掛かり、【がんになりそうな異常な細胞がある状態】と診断されました。以後半年ごとに経過を診てもらっています。幸いまだ”ガン”ではなく手術もしていませんが、なんとなーく不安をかかえながらの毎日は、ふとした時に憂鬱になります。当然ながらヒトパピローマウイルスにばっちり感染していることもわかりました。また、20年くらい前になりますが、子宮頸がんにかかってしまった患者さんのママに、頸がんワクチンが日本でもできるようになったら(海外ではすでに接種が始まっていました)先生のところでも絶対にやってくださいね!と言われたこともずっと心に刻まれています。2013年に日本でワクチン接種が始まった時は、当時中学生だった私の長女に接種しました。2023年には2人の息子と義理息子(長女の夫)にも接種しました。1人でも多くの方をHPV感染と子宮頸がんから守りたい、、、私の思いはそれだけです。
子宮頸がんワクチンの予約について
予約はネットです。
新患の方も以前当院を受診したことがある方も、予約システムを使用したことがない方は、まず患者登録をしてください。お名前の登録は接種を受ける方の名前で、必ずフルネームでお願いします。
接種当日、新患の方は予約した時間よりも10分ほど早めにいらしてください。カルテ作成などの事務手続きがあります。
高校3年生に相当する年齢までは保護者の方の同伴をお願いします。それ以上の方はお1人で構いませんが、注射に不安がある場合はどなたかと同伴でお願いします。
【接種対象者】
定期接種:小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子
キャッチアップ:平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子
(すでに3回の接種が完了している方は対象外です)
【接種回数】
・15歳未満で初めての方:2回。予約する際は ”シルガード15歳未満” を選んでください。
・15歳以上:3回
【使用するワクチン】
ワクチン名:シルガード9
ガンの原因となるパピローマウイルスは200種類ありますが、その中のハイリスクタイプがガンを引き起こします。これまでのワクチンでは2個あるいは4個のタイプが含まれていましたが、このシルガード9は9個のタイプが含まれているので、それだけガンを防ぐ力が増しています。海外ではシルガード9が主流です。
これまで2価(サーバリックス)や4価(ガーダシル)を接種していた方もシルガードで接種できます。
【接種時間と曜日】
月・火・木・金 15:00
月 16:30
土 8:30
【持ち物】忘れると接種できません
1、予防接種番号(送付されている方)
2、予診票(必要事項に記入して)
3、母子手帳
4、保険証
※お持ちの方は、こども医療費受給券、診察券もお願いします。
接種できない方
1・風邪などで発熱し、解熱してから1週間以上たっていない。
2・はしか、みずぼうそう、おたふくが治ってから1ヵ月以上たっていない。
3・胃腸炎にかかったあと、下痢などの症状が治っていない。
4・けいれんしてから2ヵ月以上たっていない。
5・重篤なアレルギーをもっている。
6・直近の予防接種から所定の間隔があいていない。
7・持病や通院中の病気があって、その主治医から許可をもらっていない。
◆ご都合が変わった場合や体調が悪い時は、必ず前日までにキャンセルか変更の手続きをしてください。
そのままにされてしまいますと、他の方が予約できなくなってしまいます。
また、風邪などの症状があって接種できるかどうか迷うときは事前に受診してください。
Web予約はこちらから